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そくせき
作:鳶沢ちと [website]
チョコを回収したはいいものの、美七に返すタイミングがないまま放課後になってしまった。日直の仕事を終えた頃には既に美七の姿はなく、僕は途方に暮れたまま、帰路につくことになった。美七の家は向かいなので、後で返しに行こう。
学校以外で顔を合わせるのは久しぶりになるな、なんて思いながら、自宅の郵便受けを開くと、チラシに混ざって見覚えのあるメッセージカードが一枚入っていた。
『いつもありがと。そのチョコ、あげる』
……参った。これは、どう受け取ったものか。
◆
ポストの前に立ったシカちゃんの姿を確認して、私は気付いてしまった。
「最初から、ポストにチョコを入れればよかったんだ……」
禁止されたという事実ばかりに目が行って、どうかいくぐるかで頭が一杯だった。カーテンを閉じて、ベッドに飛び込み、枕に顔をうずめてわたわたと悶える。私はなんて馬鹿なんだろう。
思惑とは違ったものの、結果的にチョコはXくんの手に渡った。無事<オペレーション・|オーガ《・・・》スレイヤー>は完了である。
はあ。せめてあのメッセージカードが、殺し文句になりますように。
了
学校以外で顔を合わせるのは久しぶりになるな、なんて思いながら、自宅の郵便受けを開くと、チラシに混ざって見覚えのあるメッセージカードが一枚入っていた。
『いつもありがと。そのチョコ、あげる』
……参った。これは、どう受け取ったものか。
◆
ポストの前に立ったシカちゃんの姿を確認して、私は気付いてしまった。
「最初から、ポストにチョコを入れればよかったんだ……」
禁止されたという事実ばかりに目が行って、どうかいくぐるかで頭が一杯だった。カーテンを閉じて、ベッドに飛び込み、枕に顔をうずめてわたわたと悶える。私はなんて馬鹿なんだろう。
思惑とは違ったものの、結果的にチョコはXくんの手に渡った。無事<オペレーション・|オーガ《・・・》スレイヤー>は完了である。
はあ。せめてあのメッセージカードが、殺し文句になりますように。
了
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